放課後等デイサービスの基本

放課後等デイサービスとは、障害や発達に特性のある6歳~18歳、小学生から高校生までの子供が、文字通り放課後等に通うことのできる福祉施設のことです。
学童保育と違って、ただ預かるだけでなく、様々な障害を抱える児童の自立や学びを促すためのカリキュラムが組まれる『療育』の場であることが大きな特徴になっています。
放課後等デイサービスの基本情報・料金や施設の利用の仕方などを簡単に見ていきましょう。

利用方法は?


放課後等デイサービスは、学童保育と違って福祉サービスを受けるための『受給者証』が必要になります。
受給者証発行までの簡単な流れを書くと、

①まずは利用を考えている放課後等デイサービスに見学に行く。
②自治体のHP等からも印刷できる、受給者証の申請書を作成。
③申請書を作成したら、担当職員との話し合い。子供の状態・どのくらい施設を利用したいかなどのヒアリングを行う。
④利用できるサービスの種類・支給量が決定し受給者証発行。

という手順になります。
かなり簡単に書いていますが、様々な書類等が必要になります。自治体の混雑具合によっても進み方は変わってくるので、できるだけ余裕をもって行動するようにしたいです。

料金は?


上記の手順で発行される受給者証があることで、放課後等デイサービスの利用にかかる料金が自治体から9割負担されます。そのため、実質負担量は1割で放課後等デイサービスを利用することができるんです。
更に、世帯所得が900万円以上の場合・月額上限は3万7200円に、900万円以下の場合・月額上限は4600円になります。世帯収入についても事前にチェックしてみてくださいね。別途、施設で教材やおやつなどの費用が掛かる場合もあります。

人数は?


放課後学童クラブや民間の学童になると、一クラス30~40人ほど、無料の学童クラブの場合一日の利用人数が100人を超えるのも珍しいことではありません。もちろん、少人数制を売りにしている学童クラブも多いですが、競争率も高く空きがない場合がほとんどです。
放課後等デイサービスは逆に、少人数クラスが徹底されている場合がほとんどです。もちろん施設によって差はありますが、10~15人ほどの定員の施設が多いです。
初めに説明した通り、放課後等デイサービスは発達に特性のある子供や障害を抱えている子供の『療育』の場。音や騒音に敏感な子がいたり、なかなか大人数で遊べない子もいます。そんな子たちが過ごしやすい環境であるためにも、放課後等デイサービスは少人数制クラスが採用されています。