発達障害の子供との接し方
別の記事では発達障害を主な3つの種類に分けてその特性をそれぞれ説明しました。
この記事では、その発達障害3つの種類の特性から、その発達障害の子供とどう接するべきか・どんなことに気を付けて接してあげるのが良いかを考えていこうと思います。
自閉症スペクトラム
人との関わりに興味がなく、一人で遊んだりすることが好き。かつ、順序などにこだわるのでそれを崩されることを嫌うのが自閉症スペクトラムの子供の特徴です。また、音や光などに敏感な場合も多いです。
同じ手順・同じおもちゃで毎日遊ぶのでどうしても他のおもちゃなどに興味を向かせようとしてしまうかもしれませんが、無理に別の遊びをさせる必要はありません。基本的にはその子の好きなようにさせてあげましょう。いつもの遊び方で遊びつつ、関連のある他のものを提示して興味の幅を広げてあげるのも良いです。
音や光などの刺激が多いともちろん集中できず、ストレスが溜まってしまいます。苦手な刺激が何なのかを見極め、その刺激がないスペースを作ってあげたりしましょう。
ADHD
集中力が持たず他の様々なことに興味を持ってしまいます。衝動的に動いてしまうことがあり『順番を待つ』などのルールを守れないことも。また、注意力が弱いため忘れ物や失くし物も多いのが特徴です。
そんな時に叱りつけるのではなく、なにに興味が向いてしまったか、なぜ集中できなかったのかの原因の方をまず考えて、そうならないように問題を取り除いてあげるようにしたいです。
また、注意欠陥によって忘れ物や失くし物が多く、それによって叱られてトラウマを抱えてしまう子供も多いです。ストレスケアはもちろん、できたときにしっかりと褒めてあげるのを忘れないようにしましょう。
学習障害
全体的な知的発達には遅れがないものの、読み・書き・計算が困難になってしまいます。また、聞く・話すが苦手な場合もあります。
学習障害の子供の場合、読み・書き・計算のどれが一番苦手かでも接し方は変わってきます。その子の苦手とまず向き合い理解することが大事です。どんなことが苦手なのかをしっかり理解し、ついてこられるスピードで進める、理解できるまでとことん付き合ってあげるようにしましょう。
同時に、学校などで成績が悪く落ち込んでしまっていたり、やればできるのに頑張っていないと判断されたりして自信を喪失してしまっている場合もあります。苦手なことができたら褒めるのはもちろん、得意なところ・できるところを見つけて率先して褒めてあげるようにしたいです。