主な発達障害の種類と特性
発達障害という言葉自体は近年ずいぶん浸透してきたように思います。しかし、発達障害の大まかな種類による特性の違いや、特性のある子供との接し方などはまだ世間一般には浸透していない状態です。
この記事ではそんな発達障害について、3つの種類に分けて特性についてご紹介していこうと思います。
ADHD
最近では大人のADHDも注目されるようになり、世間にも広く浸透したADHD。
注意欠陥多動性障害であるADHD。注意欠陥・集中力欠陥で忘れ物や失くし物が多くなってしまったり、授業など一つのことを集中して取り組めない特性があります。また、落ち着きがなくそわそわしてしまったり、後先考えずに行動をしてしまうことも多いです。これらの特性のどれが目立って出るかで、さらに不注意優位型・多動衝動性優位型・混合型の3つに分けられます。
忘れ物や失くし物が多いせいで学校や家庭で叱られてしまい、自信を無くしてしまうことがよくあります。集中力が続かず授業中にふざけていると勘違いされてしまうことがあり、注意が必要です。
学習障害
基本的な知的発達に遅れは見られず、話す・理解することに目立った苦手意識はありませんが、読み・書き・計算が努力しても克服できず躓いてしまいます。特に学校の授業に影響が出ることが多く、小学校2~3年生の授業が難しくなってくる時期に学習障害が発覚することが多いです。本人の努力の度合い関係なく苦手意識が芽生えてしまいますが、周囲からはもっと努力するべきと叱咤されてしまうことが多いです。
読みが苦手な子供の場合、文字が読めないのではなく読むのが遅く、読み間違えが多くなります。読みが苦手な場合同時に書きも苦手な場合が多く、文字を書くのも苦手になってしまいます。計算が苦手な場合はそのまま、足し引き掛け算などの計算が簡単な物でもできなかったり、解くのが遅かったりします。
自閉症スペクトラム
他者との交流が苦手で一人遊びをしがちです。他者に興味がなく、一緒に何かしようとすると避けたりすることもあります。
また、強いこだわりを持つのも特徴の一つとして挙げられます。同じ服を着たがったり、同じ手順・道順に強いこだわりを見せることがあります。遊び方にもこだわりが現れることが多く、おもちゃを一列に並べて遊んだり、気にいったおもちゃでずっと遊ぶなどの行動がみられることもあります。
地図や昆虫、電車など特定の分野に強い興味を持ち、暗記能力を発揮したり特定の分野で優秀な結果を残すこともあります。